外苑前のヘアメイクショー
 
2010
所在地 :東京都港区
 
 
全て異なる浮遊する空間をつくる

風によって服や髪が動く、ショーのコンセプト[MOVEMENT]を具現化するために、風や人の動き、人の呼吸にも反応する、揺らぎ続ける空間を目指した。

底面のない発泡スチロールの立体を、透明な風船によって浮遊させている。
平面形は、4畳半サイズから半畳サイズの正方形、全て高さが異なり、1つとして同じ大きさのものはない。
高さや広さの異なる浮遊する立体は、一つ一つが屋根のように、その下にいくつもの大きさが異なる空間を生み、160人収容のホールの中に、多様な環境をもつ場を発生させている。

極限まで薄くした発泡スチロールは、わずかな厚さの違いによって透過率に差異が生まれ、いくつも重なりあいながら、風船によってゆらめく霧の中のような空間をつくりだした。
厚さ0.5mmのアルミプレート仕上げのランウェイとステージ床、吊られたアルミハニカムも、映像や人を柔らかく反射させ、浮遊する空間と共に、空間感覚や距離感覚に影響することを意図した。

観客や出演者を含めた人々の動きや呼吸、風の影響によって、その瞬間でしか存在しない現象のような空間が生まれ続けた。