路地広場を挟んだ2棟のアパートメント
 
1期/2016,2期/2018
所在地 :千葉県船橋市
用 途 :長屋、共同住宅
構 造 :鉄 骨 造(1期)   木     造(2期)
規 模 :地上3階(1期)   地上2階(2期)
延床面積: 183.96(1期)142.29㎡(2期)
 
2項道路を挟んで2棟を建てること
本物件は船橋駅から徒歩5分ほどにある、京成線高架近くの2項道路に面した敷地にある。船橋市は東京オリンピック頃から住宅団地の開発が始まり、現在も人口増加を続けながら巨大ベットタウンとなっている。駅前の再開発や南北を縦断する道路整備が行われているが、敷地周辺は古くからの住宅地が広がり、居住者の高齢化や建てづまりによる木造密集地が問題となっている。 前面道路は車の通行を制限している行き止まりの私道であったが、突き当りの集合住宅の敷地内を通過しながら、道路に面した住人と近隣住人達の通り抜けの道となっていた。 昔の日本の遊び場は計画的に用意された場ではなく路地空間であった。2棟の建物配置を「 型と 」型とすることによって、向かいあった空地同士が2項道路も巻き込みながら、かつての路地のような広場を創りだすことを目指した。 私道の幅員は2mにも満たず、各々1m以上のセットバックが必要となり、未だ建替えがいつになるか不明な建物も複数接道していた。 敷地内も2項道路のセットバック部も道路と同仕上げとすることで、強制的にセットバックして出来た場も、4m道路に整備されるまでの間みんなで使おうという提案である。 路地広場が再びまちを人の手に戻す、新たな手法ではないかと考えている。


1期/2016年
2年というタイムラグがありながら向かい合った2棟を計画している。風景を作り出している地域では、ある地域性を受け取りながら建物が少しずつ建てられ、各々異なりながらも街並みや道並みを構成している。分譲住宅地や大規模集合住宅のような画一的な建物群に囲まれた閉じられた広場ではなく、自然発生的な開かれた広場を目指した。

 

2期/2018年
2期目では2年間利用されてきた路地広場に対し大きな階段を設けた。鉄骨造と木造・3階建てと2階建て、仕上げや住戸面積等は1期と2期で異なっている。建物配置や開口の配置、1階は長屋、2階以上共同住宅、各住居が3面以上が外部と面すること等、周辺に対する振る舞いや住まい方を引き継いでいる。

 
photo Hayato Wkabayashi